糖尿病

糖尿病について

当院では、内分泌代謝科(糖尿病)専門医である山崎医師(院長)が、診療させていただきます。食事療法・運動療法・薬物療法という3本の柱を組み合わせて治療を進めてまいります。HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)と血糖値を10分ほどで測定できる迅速検査に対応しており、その結果にもとづき的確な治療方針を立てることができます。1型糖尿病の方も2型糖尿病の方も当院で診療いたします。

糖尿病の症状

このような症状がある方は、糖尿病を調べましょう。

  • 健康診断で血糖値が高いと指摘された
  • 喉が渇く(口渇)、水をたくさん飲む(多飲)
  • 体重が増えた、太った、または急激に痩せた
  • 疲れやすい
  • 食事の量が増えた
  • 運動量が減ったのに、食べる量は変わらない
  • どれだけでも食べられる、満腹にならない
  • 急に甘いものが欲しくなる
  • よく食べるのに痩せる
  • 尿の回数が多い、量が多い(多尿)、臭いが気になる
  • 残尿感がある
  • 下腹部が痒い
  • 足がむくみやすい
  • 手足がしびれる
  • やけどや怪我をしても、あまり痛みを感じない
  • 傷の治りが悪い
  • 皮膚が乾燥する、かゆい、吹き出物ができやすい
  • 視力が落ちてきた、目がかすむ
など

糖尿病は、このような症状があらわれる病気です。 血液検査を受けることにより、糖尿病か、耐糖能異常(糖尿病予備群)かを簡単に調べることができます。

糖尿病の症状

糖尿病の治療

糖尿病の治療には、食事療法、運動療法、薬物療法があります。患者様の状態や生活背景に合わせて、適切な治療方法を組み合わせ、必要に応じてお薬を処方いたします。お薬には、飲み薬やインスリン/GLP-1注射があり、場合によっては複数のお薬を必要とされる方もいらっしゃいます。診察の上、適切な治療方法を相談しましょう。

食事療法

食事は、1日1,800キロカロリー(※成人男性の場合)に抑えることが推奨されています。また、満腹になるまで食べることはいけません。『腹八分目』までに抑えるようにしましょう。 ただし、「食べてはいけない」と全て制限をすると、ストレスが強くなり、長続きしません。大切なのは、カロリーと、3大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂質)のバランスです。血糖値を上昇させるような食材は少量に控え、代わりの物を摂取するなど、ストレスにならない食事療法を続けていきましょう。当院では、日本糖尿病協会療養指導医でもある山崎医師(院長)が、食事の内容も丁寧に指導させていただきます。

(※参考)
適正エネルギー = 標準体重 × 身体活動量(25~30)
標準体重1㎏当たり、25~30kcalが目安です。

身体活動量の目安

やや低い(ディスクワークが主な人・主婦)
25~30kcal/㎏標準体重
適度  (立ち仕事が多い職業:農作業・漁業など)
30~35kcal/㎏標準体重
高い  (力仕事の多い職業:土木建築業など)
35~kcal/㎏標準体重

身体活動量とは・・・運動(有酸素運動中心)と生活活動(生活の中で体を動かす機会すべて(仕事を含む))の二つを合わせたもの

運動療法

運動は、血糖値を下げる効果があるため、できるだけ毎日行うことが大切です。とはいえ、突然ランニングや水泳などの負荷の強い運動を始めることはハードルが高いでしょう。一番おすすめの運動は『ウォーキング』です。1日20分程度のウォーキングでも効果はありますが、最終的には1日30分以上、最低週3日以上の運動を行うことを目標としてください。筋力トレーニングも組み合わせて行うとさらに効果的です。電車やバスを一駅手前で降りて歩いてみる、エスカレーターやエレベーターではなく階段を使うなど、街中を無料のスポーツジムと考え、日常の中で体を動かす習慣をつけましょう。

歩数と健康指標の関係

薬物療法

薬物療法や運動療法でも糖尿病の改善が見られない方や、糖尿病が進行した状態で発見された方は、薬物療法を併用します。 薬物療法には、血糖値を下げるための内服薬や、インスリン/GLP-1注射などがあります。重症化している場合は、総合病院での検査や教育入院が必要になる場合もあります。糖尿病の内服薬もインスリンも、はじまったら生涯続けなければいけないと誤解されていらっしゃる方もおられます。治療がすすみ糖尿病の改善が認められれば、お薬は減らしたり、終了できたりする場合もあります。根気強く治療をおこなっていきましょう。

薬物療法その1 薬物療法その2

糖尿病の検査

糖尿病の診断には、血液検査を行い、空腹時血糖値とHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)を調べます。

臨床診断のフローチャート血糖コントロールの目標は?熊本宣言2013

糖尿病の原因

糖尿病は、インスリンの不足や欠乏から起きる病気です。インスリンが不足すると、血糖値が下がりづらくなり、結果として高血糖となります。高血糖の状態を放置すると、合併症が引き起こされます。

なぜ血糖値は高くなるの?血糖値はインスリンによってコントロールされています

1型糖尿病は、免疫異常などによりインスリン分泌をする膵β細胞が破壊され、インスリンの分泌が低下することが原因です。

2型糖尿病は、インスリンは分泌されているにもかかわらず、肥満や運動不足などが原因となりインスリンの効果が低下し(インスリン抵抗性)、高血糖になります。日本人の場合、圧倒的に2型が多く、全体の90%以上を占めています。

また、別の病気が原因となって糖尿病を発症すること(2次性糖尿病)、薬剤(ステロイドなど)や化学物質が原因となること、妊娠によって糖尿病となるケースもあります。

糖尿病の合併症

糖尿病の状態がコントロール不良のまま5年以上続くと、合併症が進行しやすくなります。糖尿病の合併症は3つあり、一般的には1)神経障害→ 2)網膜症(悪化すると失明の可能性あり)→ 3)腎症(悪化すると腎不全/透析の可能性あり)の順に進行します。その他にも、心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化なども合併症となります。このことからも、糖尿病は早期発見、早期治療が重要であることがお分かりいただけるでしょう。

糖尿病合併症の発症時期なぜ血糖値が高いといけないの?

当院では、
HbA1cと血糖値の結果を
10分ほどで測定し、
受診当日に結果を
お伝えすることができます。

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診療内容
内科、健康診断、予防接種、訪問診療
住所
〒164-0001
東京都中野区中野 5-64-5
中野サンピオーネビル 7階
電話番号
03-5942-7753
最寄駅
JR中央線・総武線、東京メトロ東西線 中野駅
診療時間 日・祝
9:00~13:00
14:00~18:00

休診日…土曜・日曜・祝日
受付終了時間…午前の部12:30/午後の部17:30

在宅診療部
〒164-0003
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